EARTH TO ECHO アース・トゥ・エコー

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ネバダ州の小さな町で、今まさに人類にとって、とても大きな意味を持つだろう“未知との遭遇”が起きようとしていた……。 日常の気になることをアップし続けるカリスマのビデオブロガーの少年タックには、同世代の2人の親友がいた。里子として幾つもの家族を転々としてきたアレックスと、聡明だか少々怖がりなマンチである。 その彼らの生活が、今一変しようとしていた。彼らが住む町を高速道路が通ることになり、その建設計画のため住民たちは引っ越しを迫られていた。 高速道路の建設作業員たちとの衝突を撮影しようとしたタックだったが、その試みは失敗に終わった。でもタックにとって真の問題は引っ越しそのものではなく、それによって3人の友だちと離ればなれになることだった。 3人が一緒に過ごせる最終日の前日、突如、町中の携帯電話がおかしくなり、画面に不可解な図形が映し出された。建設会社は、この件に自らの責任を主張し、住民の携帯電話を全て押収しようとした。 そのことに疑念を抱いたタックは、真実を突き止めようと決意した。 マンチは携帯の画像が砂漠付近の地図と一致することに気づき、本物の冒険をするチャンスだと考えたタックは、最後の夜に地図をたずさえ、3人で砂漠を目指そうと説得した。3人はそれぞれの親に「友だちの家に行く」と嘘の口実を告げ、闇が支配する砂漠へと自転車をこぎ始めた。 彼らの装備はすごかった。ビデオカメラを手にして、自転車に小型カメラを装着し、ビデオ付きのスパイ眼鏡を持って全てを撮影しようと意気込んでいた。しかし、30kmほど進んだところで、その思いは落胆に変わってしまった。

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